2014年 11月 08日
クマをいただく |
9月の話なんだけど・・・・の第325話
全国的に人里にクマがよく出没している
クマとしては、何らかの事情で致し方なく出没してしまっている
といったトコロだろう。
新聞報道の有識者は、ドングリなどの不作が原因ではないかと述べていた。
あの体型がドングリでできているとすれば、どれほど沢山ドングリを食べるのか見当もつかない
そういえば、イベリコ豚もドングリだっけ?
でも、食料がなければ腹が減り食料を探しているうちに、自分のテリトリーを離れ里に来てしまう。
クマとしてもヤバいと思っているはずで、そんなところに人間と出会うとパニクるんだろう
人間もパニクる、お互いの不幸である。
そろそろボクとしても、この状況をマジメに考えなければならない
・・・・と思っていた矢先
木崎湖のヤマコーから「クマを食べにこないか?」という誘いがあった。
クマのコトをよく知るために絶好の機会で、子供達の未来のために
「食べたい!食べたい!いますぐ食べたいっ!ガオガオガオー!」と
例によって、シュージとともにビールと酒を担いでクマを食べに行ってきた。
クマは過去に豚汁の豚がクマに変わった状態の熊汁を食べた事が一回あるが
食べたのは、たしか一切れか二切れで
かなり遠い記憶なので、確かウマかったと思うがよく覚えていない
で、今回人生二度めましてのくまさん、はたしてうまいのか?
山のくまさんをいただくためには、まず心身を清めなければなるまい
というワケで、まずは温泉へ
気持ちよすぎるため心身を清めすぎ、若干のぼせ気味のまま
ヤマコー一家とともに、いざクマと勝負
自家製のネギとともにすき焼きにする、クマすきである。
いきなりクマにかぶりつくワケであるが、しかしクマの肉というのはウマいモノです。
アブラが多いのだけれど、そのアブラが非常にあっさりしている。
クセなどマッタク感じられず、柔らかい肉ではないが10回位噛んでもまだ味が出てくる
この肉と比べると豚肉や牛肉はずいぶんクセがあるものだ、とあらためて感じるほどであるが
なんとも滋味深く、野生の肉というものはスゴイものだ
アタマの片隅で自然への畏怖というかそういうモノを感じていただくと3割増でウマくなる
しかし、うまい!うまい!と、バクバク
美味しいビールや、大信州の純米吟醸や、なかなかヤル赤ワインなどもグビグビ
当然であるが、相方のネギも絶品でシアワセこの上ない
JazzyなBGMの合間に流れるのは有線のクマ目撃警戒警報
ご近所でクマが出たという情報が時々流れる
やぁやぁ出た!出た!わははははは バクバクグビグビ
そのうちに、シュージの前座キノコが鍋に投入され、鍋はさらに凄みを増す。
鍋の凄みに腰を抜かしそうになってるところ
真打ちマツタケ大・中・小、合計3本様も登場する
実はコレもスゴく、市井の八百屋にいけば特特大・特大・大サイズの3本
間違いなく、末端価格で1億ビットコインは下りません
しかしココは原始時代の物々交換市場的酒場、ギャートルズたちもこうやって楽しんでいたんだろう
マツタケの破壊力も凄まじく、もう参った
禁断の、マツタケ+醤油マヨも試してみたが
この実に俗物な醤油マヨにも、マツタケは横綱相撲で圧倒的に寄切りで完勝
クマ・マツタケともに、やはりモノスゴイ実力であります
と、そうこうしているうちに、白馬錦の熱々燗が出てきたりする。
こういうしっかりした酒の熱々はウマいもんだと、コイツにもすっかりやられる
でも、明日山に入るのでクマ対策をしなければならない
ヤマコーがクマ、ボクが達人という設定で
ガオーと来たところを背負い投げで決めるイメトレ
バッチリ決まり、明日はみんな安心してくれ
”マツタケの甘みを安易に語るなかれ”
”塩と砂糖の表示はハッキリ!”
というナゾの教訓を残したまま
曖昧な記憶とともに、美味しく楽しい宴会はじわじわとフェードアウトしていくのです。
翌日は早朝よりキノコ狩り
ヤマコー宅の裏山を数時間うろうろおろおろ
クマ達は、あいつらジャマだなぁと思いつつコッチを眺めているんだろうなぁ
幸いクマと出会うコトはなく、オイシいキノコもタクサン採れて
ボクらはマッタクシアワセだったんだけど
時折、遠くから不幸な銃声が聞こえるのでした。
by yama-8931
| 2014-11-08 21:45